2023/05/21 乙高山

山行報告書

[カテゴリー] 例会山行
[山 名]己高山
[報 告] メインは九輪草目当てで山岳信仰が漂う己高山に行きました。美濃国分寺 (9名)と道の駅織部の里(5名)の2箇所の集合場所から登山口駐車場で現地集合。タッチの差で20名以上の他団体さんが後から到着。すんでのところで駐車場難民になるところであった。後続の団体さんとの干渉を恐れそそくさと林道を歩いて登山口へ向かいます。林道の途中には関ヶ原合戦の後石田二成が潜んだ岩屋への分岐もあります。エゴノキ、谷ウツギなどを楽しみなら、里坊跡の石積みや行者が楔に使ったいばり瀧など歴史を大いに感じます。


登山口からは、尾根コースを元気印の女性陣にひきずられるように男性陣がとぼとぼと続きます。急登で景色も風もありません。薬研堀の旧道の広い道を左手に見ながらやがて登山道は合流します。倒木も多く障害物がたくさんです。4合目を過ぎると急登は終了しやさしいお顔の釈迦如来と六地蔵の石仏が出迎えてくれました。ここで、小休止。汗が止まりません。後続の団体さんが来たので予定より5分早く出発。ここからは少しだけ風が涼しくなり、一瞬黄砂で霞んだ琵琶湖も見え、「馬止め」「牛止め」の表示のある岩場が出てきます。さらに登るといくつもの平場の後に、先頭を歩いていたリーダーの竹中さんが「九輪草ですよ」と後ろに声をかけます。「鶏足寺」跡です。

「鶏足寺」は奈良時代に行基が創建し、泰澄が継いだと言われ、そのあと延暦18年 (799)に最澄が再興。比叡山より古いんです。昭和の始めまで堂宇は残っていたそうです。かなりの規模の大寺で重文で平安仏の本尊十一面観音や、全国でも2例しかない七仏薬師像は麓の己高閣で見られます。

かつての庭園を中心に周辺の堂宇の跡の窪地に九輪草の群生が広がりー同大興頭。今ま での疲れも吹き飛びます。庭園前の九輪草の群生前で記念撮影。さらに小一時間ほど急登 を登り山頂に到着。眺望はありません。ここで昼食。周回して下ります。山頂は全ての方 向に赤テープが見受けられ方向を失いやすい。 トラバースして南尾根に合流します。この 南尾根を伝って、小谷城からお市の方と二人の娘が鶏足寺まで参拝にきたという伝承があ るらしい。


下り道は非常に歩きやすかった。ブナ林の明るい緑の下小鳥のさえずりが聞こえます。烏ハンターのIさんのスイッチが入り先頭を歩きだしました。非常に紛らわしい 分岐を過ぎたところで気がつくと一人足りない。リーダーがすかさず探しに戻り無事合流。やはり分岐を直進したらしい。その後さらに下ると逆杉への分岐に到着。一部のザック番 を残して大多数は高尾寺跡にある逆杉ヘピストン。激下りの後に目に飛び込んできたのは 樹齢千年を超す最澄お手植えとされる逆杉。一見の価値はありました。一汗かいて分岐に 戻りその後しばらく歩いて下山。ほとんどの人がlL以上の水を消費してました。さらに まったりとした散策道をたどり出発地点へ無事到着。九輪草の開花時期、早めの出立、間際らしい分岐などリーダーの竹中さんの適切な判断のおかげで順調で楽しい山行であった。

[日時]2023年5月21日
[登 山 口] 滋賀県長浜市木之本町古橋
[参加 者]竹中美幸(CL)・神山敬二(SL) ·五十川幸学・大野まゆみ・清水友子・小島孝子・後藤久美・馬渕等・林真由美・林婿子・山住里美・渡部慶洋・藤澤哲郎
以上13名
[コースタイム] 5/21 7 : 50駐車場スタート→ 8 : 18登山口 → g:10六地蔵→ 10:15鶏足寺跡→10 : 53 己高山→ 12 : 48分岐 →12 : 58 逆さ杉→13 : 08 分岐
→13 : 41 登山口 → 14 : 09 駐車場
[ヒャリハット] 己高山の尾根からの下りで間違い易いポイントが複数あり、一人先行している者がはぐれてしまった。間違いやすいポイントでは人数確認した方が良いと思いました。
[記録者]藤澤哲郎

2023年05月21日